技術
画が出ないカメラ(SEカメラ)‥鳥の目
1. 実証実験の目的
特定領域での動きを検知し、複数枚の静止画を撮影します。複数 台のカメラを連携させることで、移動ルートをリアルタイムに把握 することが可能か確認します。高齢化社会で増加が予想される徘徊高齢 者等の見守りや、不審者のリアルタイム移動ルートの把握に寄与し、 安心安全な社会の実現に貢献します。
2. 実証実験の概要
プレ実証フィールド内に5台のカメラを設置。各カメラに動き検 知領域を設定(図1はカメラ1、2の例)し、領域内で動き検知した以降、 数コマの静止画を1~数秒間隔で表示。各カメラで特定の場所の 移動ルートを把握し、情報を連携させ、校舎に入ってからの動きを トレースできるか、また、どの程度の情報量でトレースが可能かを 確認しました。
[日 程] 令和元年12月17日(火) [場 所] 「さがみロボット産業特区」プレ実証フィールド(元県立新磯高 等学校)
3. 検証結果
校舎内の100秒間の動きを5台のカメラの計35枚の静止画でモ ニターし、全情報量は1MBとスマホの静止画1枚(6MB)よりも少 ないことを確認しました(図2)。スマホ動画では100秒間では5台合計 で750MBとなり、本方式では約3桁少ない情報量でリアルタイム の動き追跡が可能となります。現状の膨大な画像情報から探すことな く現在位置が把握でき、今後の高齢化社会の進行に伴う、高齢者 等の見守りにも役立つことが期待されます。