技術

コロナ対策グッズとしてはWBS年間トレたま大賞候補になった空調フェースシールド(2021.3.18放映)があります。これは、顔を覆う部分が密閉されていて、頭の方からファンとフィルターできれいな空気を取り込み、吐く息は顎の方にあるフィルターでろ過して出しているそうです。”マスクより苦しくなくて良い”とのキャスターのコメントが有りましたが、ファンを廻すための動力が必要なのと、防毒マスクのフェースシールド版で、顔全面が密閉されているため食事が出来ません。
提案のコロナ対策の構成は、歯科クリニックの飛沫を収集する吸引フードの様に、メガホンの向きを逆さまにし、ジョウゴ状にして口や鼻から出た飛沫を収集して、減圧ホースで飛沫を吸引するものです。具体的なイメージは、形状例で示したように、フェースシールドの形状をした吸引フードで、吸引フードの下側の部分を可動部にし、会話時や声援時にはメガホン状ですが、会食時には可動部が跳ね上がり、口元の空間が広がって飲食が出来るようにします。飲食時には手元を見るために下を向き、会話時には正面を向きますので、顔の上下の動きに連動し、吸引フードの下部が自動的に(重りを活用し)可動する工夫を考えています。
コロナ流行時に「3密回避」とかの「標語」作りで各知事が競っていましたが、
「ヒョウゴ」より「ジョウゴ」の方が対策になるのでは?と密かに思っていました。
因みにクラスター発生医療機関1225件中、歯科は1件だけだったようです(厚労省局長の答弁)。歯科医は除菌を細目に行うから(かかりつけ歯科医談)と言われていますが、この吸引フードの寄与もあるのでは?と考えています。

提案の吸引フードの下側の可動部の動かす機構について説明します。手で稼働させる方法も有りますが、会食時にはマスク会食と同様に、頻繁に切り替える必要が有り面倒で飲食や会話に集中できなくなります。一般的に飲食時には手元を見るために下を向き、会話時や声援時には正面を向きますので、顔の上下方向の向きに連動して可動部が切り替わることが望まれます。
これの方法としては図に示したように、下側の可動部(図では下部透明パネルと表記)がフェースシールド(図では透明パネルと表記)に蝶番で繋がっており、蝶番を支点に可動するような構造です(図6(b))。下部透明パネルには蝶番を介して支柱が延びており、その先端には重りが付いています。
顔が下を向いて透明パネルが立ってきて、支柱が鉛直線よりも前に出ますと(図6(c))、重りの重さで回転が始まり、支点(蝶番)を軸として下部透明パネルが跳ね上がり飲食モードになります(図6(d))。この状態で正面を向いても飲食モードのまま保ちますので(図6(e))正面を向いて飲食が出来ます。
次に少し上を向きますと透明パネルが寝てきて、支柱が鉛直線よりも顔側に戻りますと(図6(f))、重りの重さで逆回転が始まり、支点(蝶番)を軸として下部透明パネルが下がり会話・声援モードになります(図6(g))。この状態で正面を向いても会話・声援モードのままを保ちますので(図6(a)、(b))正面を向いて会話・声援が出来ます。このように下部透明パネルはヒステリシスを持った動きをしまので、正面を向いたときに前の状態を維持します。
会話・声援モード⇒飲食モードでは手元の食材を見るために下を向くので、自然に切り替わりますが、注意点は、飲食モード⇒会話・声援モードで少し上側を向いて会話・声援モードに戻すことです。戻さないと飛沫が下部透明パネルで反射され下側に飛散してしまいます。下部透明パネルの端部が視界に現れ自然に上を向いて戻す癖が付けば気にならなくなるかもしれません。

提案のコロナ対策の具体的な設置イメージは参考図を付けましたが、減圧ホースは飲食店のテーブル下や、スタジアムの座席下に設置された減圧配管に繋げばフェースシールド内は減圧になります。
飲食時に各テーブル毎に減圧ホースを纏めて飛沫を回収し、PCR検査や抗原検査を行うと、一括検査が出来て、検査費用は勘定と同様に割勘で行えば安く済みます。検査の精度を上げるためには、マスク会食せずに、勿論アルコールを飲んで、長時間大いに盛り上がって飛沫を出すことが重要で、静かに会食されると飛沫が収集できません。自治体の緊急事態宣言の要請事項とは真逆ですネ。
昨年の緊急事態宣言時には休業補償として4万円/日の補助金が出ましたが、減圧ポンプを含めても1テーブル/日のペースでコロナ対策が出来るのでは?と考えます。全テーブルへの設置が済めば通常営業に復帰するかな。こうすることで、コロナ禍でもスタジアムや飲食店で大いに騒いでストレスを発散し、以前の日常を取り戻せたらな‥と夢見ています。
またスタジアムでの応援も、現状は、入場者数を絞って、観客の間隔をあけて、声を出さずに拍手だけで応援を求められており、一体となった応援が出来ずにいます。しかし、この逆さまメガホンの減圧ホースを減圧配管に繋ぎ飛沫吸引をすれば、いつも通りの一体となった応援が出来るようになります。顔を下に向けて可動部を跳ね上げ、飲食モードにすれば通常に飲食が可能です。

ストレス発散には飲食やスポーツ観戦以外に、音楽イベントへの参加やカラオケが有ります。音楽イベントはスポーツ観戦と同様に、座席下に設置された減圧配管に減圧ホースを繋げばフェースシールド内は減圧になります。
カラオケでは図で示す様に、フェースシールド内部にマイクを固定すれば良いです。可動部に固定しますと顔の向きにより可動し音量が安定しませんので、図のように固定部にマイクを設置した方が良くなります。飲食モードでマイクを持って歌うことも可能ですが、飛沫が外部に出てしまう事と、マイクによる接触感染の懸念も出てきますので、フェースシールド内のパーソナルマイクの方がコロナ対策には相応しいです。またカラオケに付きもの?のマイクの奪い合いにならないメリットもあります。これによりマイクの本数不足で皆で合唱し辛い不具合も解消しますネ。
これは合唱コンクールでの飛沫感染対策にも有効となることが期待されます。コロナ禍で全日本合唱コンクールやNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)は2020年は中止になってしまいましたが、”マイク内蔵の逆さまメガホン(フェースシールド)”でコーラスにも日常が取り戻せたら。と願っています。個々のマイクで拾った大人数の音を、どの様に加工して合唱の音にするかの課題は出てきそうですが。
提案のコロナ対策はメガホンを逆向きにしますので、”逆さまメガホン”と呼んでいます。語呂合わせですが”サッカー(観客)さまメガホン”と変化するので、サッカー観戦に活用できないかと思い、J1所属の2つのサッカーチームに早速提案しました。
残念ながら、”J1のコロナ対策の方針と逆行するので‥”と相手にしてもらえませんでした(泣)。このアイデアに早く気が付き実証出来ていれば、東京オリ・パラは有観客で行えたのでは?と勝手に一人で後悔しています。
今まで”弊社が開発しているカメラ(目)は鳥の目、虫の目、魚の目だ!”と騒いおり、3つの視点(マクロ、ミクロ、トレンド)しか知りませんでした。しかしながら最近、できるビジネスマンは4つの視点;”鳥の目”、”虫の目”、”魚の目”、”蝙蝠の目”を持つことを知り、”蝙蝠の目”に該当するものが無く愕然!としました。”蝙蝠の目”の意味は、蝙蝠は逆さにとまっているので、物事を逆さまに見る視点が重要との意味だそうです。
画が出ない、画にならない、見えないカメラとか、十分逆さまのネーミングですが、今回の登録特許は”逆さまメガホン”なので、これを”逆さまメ”と略し、蝙蝠の目とコジツケルことにしました。メガホンは目ではないと”お目玉”を食らいそうですが、年初なので”大目”に見てと、”お年玉”に勝手にさせて頂きました。
尚、本知財は特許出願(2021.5.31)してから、特許査定(2021.11.30)を受けるまで丁度半年で完了し、登録日が2021.12.13で、特許証は2022.1.4と仕事始めの発行日‥まさにお年玉!。弊社の権利化するまでの最短の特許となりました。
やはり中小零細企業・ベンチャーに対する特許優遇制度(日本の制度は優れている)と、特許事務所を経由せず、独力で特許庁(審査官)との直接コンタクト、が功を奏していると思われます。