未だSEセンサは出来ていませんが、SEセンサより直接出力を目論んでいる動きベクトルにつき説明します。これはカメラからの出力が画像でなく動きベクトルですので、”画がない”カメラと命名し、カテゴリーを変えました。
画素ブロック毎に動き判定を行いますが、動きが無ければ画像出力がゼロになり、動きの輪郭のみ出力がされることから、動きベクトルが簡単なアルゴリズムで所得できます。
図は動きベクトルのデモ画像ですが、背景の静止画が消え、動きの方向が色で、スピードが幅で表示されます。動きベクトルを重畳するだけで動線が簡単に求まり、パネルの4隅に配置することで指先の空間座標位置が三角測量の原理で簡単に求まります。
これはHuman-Machine-Interfaceへの応用分野が有ります。見えないカメラ(ピンホールカメラ)では何処でもピントが合いますので相性が良く、タッチパネルのように
パネル表面が汚れることなく、また指先も非接触なので清潔感が有ります。
SEカメラを改造し動きベクトルカメラを試作しました。動きの輪郭のみ表示され、方向を色で速度を幅で表示します。
Dipスイッチの切り替えで、元画像に動きベクトルを重畳させ表示させるモードと、動きベクトルのみを表示させるモードが選べます。
背景の静止画が消え、動きの輪郭のみが表示されると情報量が減り、Human-Machine-Interfaceへの応用が拓けると考えています。
この開発費用として令和元年度の藤沢市ロボット産業推進事業補助金に、平成30年度に引き続き採択されました。