技術
現行の農業は農地に足(人の足orタイヤ)を踏み入れて農作物を目視し農作業を行う、地に足を付けて農作物を育成します。本提案は、農地に接触するのは支柱だけで足を踏み入れません。
農業ロボットの移動を支えるレール(パイプ)は散水や温風の運搬手段としても活用でき、生産性が向上します(スプリンクラーの配管の様に地中に敷設する必要が有りません)。レール上を移動するので、接触面積が少ないため摩擦が少なく省エネになることでも生産性が向上します。またタイヤからの菌の侵入も予防できます。また、何列目のレールで、レール端からタイヤが何回転目で、作業ツールの位置が農業ロボット端から何cmという様に、広い農場でもピンポイントで農作物の位置が特定でき、カメラでモニターしながら個々の棒作物に対し、AIが判断しながら農作業(例えばピンポイント消毒)をして行きますので、収穫時にソーティングすることで、同じ畑内でも農薬・無農薬の区別が出来ます(ドローンでは無理)。農薬を撒くと農作物が低付加価値となってしまいますが、ピンポイント消毒では、収穫時にソーティングすることで無農薬農作物が得られ、高付加価値を付けることが可能です。
日本では、農業従事者の高年齢化により後継者問題が深刻になり、耕作放棄地の拡大と農業自給率の低下が問題となっています。本提案の自走・AI化された農業用ロボットで後継者不足対策を行いたいと思います。更に本農業用ロボットは作業ツールに敷設したカメラで農作物を画像判定し、作業ツールで個々の農作物に農作業(剪定、ピンポイント消毒、散水、収穫)を行っていきますので、最初のAIのティーチングが非常に重要となります。この方法として、カメラ画像で撮影した各農作物の画像をベテラン農夫(畑に入る体力が無くても)が見て、今までの経験を活かし、遠隔で操作することでティーチングを行い、AI農業ロボットにバージョンアップ出来れば生産性が向上する以外に、5年で23%の割合で減少している農業従事者の高齢化対策になるのでは?と期待しています。農業従事者の高齢化と共に、後継者問題が注目されていますが、農業後継者はAIが担うかもしれませんネ。
日本は食料自給率がカロリーベースで37%(R2年度)に留まっており、農水省はR12年度に45%に高める目標を掲げていますが、本提案の農業用ロボットが少しでも貢献できればと思っています。 最近、大豆を用いた代替肉の話題を目にすることが多くなりましたが、大豆の生育に適したAI農業ロボットで農畜産業業の後継者課題の解決に繋がるかもしれません。