技術
上述したIoTの課題解決のために、弊社で開発中、コンセプト提案中の6つの目(5つの目から増えました!)の概要に付き下記に記します。今まではトップページにあり冗長になっていました。内容的に増えてきましたので、鳥の目、虫の目、魚の目に対応する3つの目(本流)と、派生(欠点対策)の3つの目(傍流)に分割しました。
コジツケですが、これらは全て、今流行りのAIカメラに略せます。(以下の各説明文中の最後にAIカメラの説明を追加しました)
まず、主流の3つの目の説明をします。啓蒙活動としてプレゼンしている資料からの抜粋で、3つの目の導入部を添付しました。
①(無駄な)画が出ないカメラ‥鳥の目(マクロ(俯瞰的)に”見る目”)
必要時のみ画が出るカメラ(イメージセンサ)です。従来イメージセンサ、カメラからは常時画が出るために、カメラ台数だけモニター画面が分割され、モニターし辛い監視システムとなっています。
特定領域(例えば立ち入り禁止区域)で動きがあった場合のみ画を出し、それ以外は画を出さず、後段のシステムをOFFするという特長を持ったセンサ、カメラを提供することで、モニターする側、される側のストレス軽減、省エネ、情報量削減、小型、低コストといった利点を生じます。情報量が少なく複数台のカメラを連携させて俯瞰的に見る目ということで”鳥の目”に相当します。
このカメラは動きの少ない場所での監視、見守りに向いています。例えば立ち入り禁止区域での監視、介護等の現場で特定領域(例えば廊下のドア付近)、での動きの見守り、留守宅の見守りです。情報量の少なさを活かし複数カメラを連携させると、動き追跡対象物の移動ルートが追えるようになります。
このカメラは別名”居眠りカメラ”と言います。”寝ている状態(Sleep)”と、”起きている状態(Wake-Up)を繰り返すことで、消費電力の大幅削減、情報量の削減を実現し、ソーラーバッテリー駆動、無線通信機能と組み合わせて、設置場所を問わない見守りカメラを提供します。 本命はセンサチップ内で判定をして、必要時以外には画が出ないイメージセンサだと考えていますが、未だ物(センサ)は有りません。
特許は国内、海外(米国、中国、韓国、欧州(英、独、仏))で登録されました。
画が出ないカメラは、Imageが常には出ないのでAnti Imagingカメラ(AIカメラ その1)と称します。
②(小さすぎて)”見えない”カメラ‥虫の目(ミクロに足元を見る目)
TSV(貫通電極)を用いたウエハレベルピンホールカメラです。血管内視鏡用センサ(0.7mm角)で試作すると、1mgの世界最軽量カメラになり小さすぎて見えません。レンズレスで何処でもピントが合います。低感度、低解像度が欠点ですが、盗撮に向かない(綺麗に見えない)というメリットもあります。見えないカメラは現場に接し足元を見つめ直す目‥虫の目に相当します。(未だモックアップだけですが、文字通り落とすと探すのに苦労します。)
特許は国内、海外(米国、欧州(英、独、仏)、中国)で登録されました。
AIカメラや顔認証カメラのように膨大な画像データをリアルタイム高速演算で画像処理し、特徴抽出するインテリジェントカメラが主流ですが(究極はSONY様のインテリジェントビジョンセンサ)、監視カメラは膨大な動画データを事件後にチェックするため、現行犯逮捕に至っていません。実際、警察署(”富田林”署)から犯人逃走後、日本一周!?の途中で逮捕という”トンだ話”がありましたが‥、鳥の目で俯瞰的に見ることで、誰かは不明だが何処かは分かるモニターシステムを提供し、パトカーのカーナビに逃走者の現在位置を表示させ、”捕った話”にしたいと思います。
(トンダバヤシ⇒トンダハナシ⇒トッタハナシ)。
Big useless data から Small useful data 取得カメラとし、”画が出ない” 、”画にならない” 、”見えない”カメラを提供することで、新たな価値(省エネ、低ストレス、情報量の削減、健康管理)を創造し、世の中の役に立ちたいと考えています。
見えないカメラは、見えないのでAnti Imagingカメラ(AIカメラ その2)と称します。
③画にならないカメラ‥魚の目(トレンド(流れ)は”見てる目”)
画素が1列に並んだリニアイメージセンサを用いたカメラで、”画にならないカメラ”が提供できます。この適用箇所は便座で、動きが無いお尻は画にならず、移動物体である出たてのホヤホヤの便を、異なる発光波長のLEDを順次点灯しながら照明し、これと同期しながら複数のリニアセンサで全周から読み取ります。ここで扱うのは画像データではなく数値データで、抵抗感を無くした”健康便座”を試作しました。
便の色の日常チェックを行うことで大腸がんの早期発見のみならず、将来的には”健康見守りロボット”として、ビックデータ解析(日常のトレンド;傾向管理)で病気の予兆が見つかったら良いなと夢見ています。これは流れを見る目で”魚の目”に相当します。 特許は国内、海外(欧州(英、独、仏)、中国)で登録されました。
画にならないカメラは、ImageにならないのでAnti Imagingカメラ(AIカメラ その3)と称します。