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2023-05-30 11:04:00

 弊社プレゼンとしては、先月ご紹介した”4つの目”とは少し毛色が異なりますが、⑤として農業用ロボットのコンセプト提案を追加するケースも有ります。これは”地に足を付けない農業ロボット”のことです。

 発想は「農作物の植栽パターンを最稠密(斜面にあるパチンコ玉配置)にし、収穫量を15%アップさせる」ことが切っ掛けです。最稠密植栽は着想は早かったものの、起業のバタバタで出願が遅れ、既に特許出願済(特許第6243497号)でした(泣)。最稠密植栽のため足(タイヤ)を踏み入れるスペースが無くなり、このためには”地に足を付けない農業ロボット”が必要になるので、こちらで2件の特許登録に漕ぎ付けました。

 

 最稠密植栽が普及しますと、日本の農地の原風景は直交した格子状ではなくなり、斜め60度の三角形状になります(日本の農地の原風景が変わるかもしれませんネ?)。

 ”地に足を付けない”という響きはマイナスイメージに捉えられてしまう懸念が有りますので、補助金応募(@2022年)を切っ掛けに、今回プレゼンの際に「スマート農業への提案」と名前を変えさせて頂きました。農業用ロボットそのものは目とは異質ですが、個々の農作物の画像情報を農業用ロボットの目(カメラ)で見て、個々対応で農作業を行うという特徴を有します。

 

 提案している農業用ロボットは「農地の上に支柱を立て、その上に這わせたレール上を農業用ロボットが移動する」という単純なもので、農業用ロボットは移動ユニット、作業ユニット、作業ツールで構成されます。農業用ロボットのカメラの画像情報を用い、上方から農作物に対して(作業ツールの位置を変えながら)一連の農作業を個々対応で行います。一連の農作業とは、穴掘り・施肥・種蒔き・土被せ or 田植え~水撒き・消毒・剪定・雑草取り~収穫or刈り取り・脱穀・稲穂のすき込み、と全ての農作業のことを言います。

 

 各農作業に応じて作業ツールを変更し、作業部分の高さを変化させ農作業を行います。作業ユニットは変える場合も有りますが、移動ユニットは共通です。農地の上方に設置したレール上を移動しますので、地に足を付けない農業になります。農地に足を付けているのは、支柱だけで面積的には僅かです。