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2022-12-05 12:36:00

 動きベクトルの簡易出力の特許(無視の目)が(出願から7ヶ月で)特許登録されましたので、国際特許出願(PCT出願)も独力で行いました。(少々旧聞ですが)

 動きベクトル取得にはリアルタイム高速画像処理が必要なため、膨大な電力が必要と言われていました(カメラ開発会社社長談)。本知財は、長時間、短時間露光画素から構成されるHDR機能(積分)を有するイメージセンサを用い、画素差分で動きを判定し、差分信号と微分信号との論理積と論理和を取ることで、動きベクトルを取得する方法です。

 イメージセンサの出力回路に差分回路と積分回路を追加するだけで動きベクトル出力(動きの方向を色で、速度を幅で表示できる)が得られ、消費電力はイメージセンサの駆動だけで済み、バッテリー駆動が可能となります。差分回路で得られる動き輪郭ブロックの発生頻度分布から動体の形状と位置も分かります。ここで重要なことは画素差分で背景の静止画が消えてしまい、センサから出てくる情報量が大幅に減ることです。

 イメージセンサの最大の欠点は画を出すこと(膨大な画像情報を処理する必要が生じる)との信念を基に提案したものです。詳細は技術のページをご覧ください。画が出るイメージセンサしか作ってこなかった現役時代の大いなる後悔(反省)に基ずくモノです。