インフォメーション
HPの技術の個所に今まであった、無視の目は動きベクトルセンサにつき説明していましたが、最新の技術内容を踏まえて2つに分けました(無視の目1,2)。
従来の動きベクトルセンサ(カメラ)は”無視の目1”とし”画がない”カメラに、今回追加した骨格・特徴点カメラは”無視の目2”として”見てない”カメラに分類分けしました。
動きベクトルセンサは静止画、動体画像は消えていて、”画がない”センサですが、動体の輪郭は見ています。
今回ご紹介する骨格・特徴点カメラは輪郭も見てませんので、無視の目2(見てないカメラ)と称します。特徴点の座標だけでは、数バイト/フレームの情報量しかなく、更に、方向センサとしての応用では数ビット/フレームの情報量となり、左右だけの方向カメラでは1ビット/フレームの世界最少(情報量)カメラになります。
虫の目で無視の目2を実現すると、世界最小(1mg)・世界最少カメラ(1バイト/フレーム)になります。
虫の目(ピンホールカメラ)の欠点である、低感度・低解像度の欠点は、動きベクトル、特徴点カメラ、方向カメラの応用では、解像度を必要としませんので、複数画素(例えば10×10画素)ブロックでの処理になりますので、感度の課題もクリアできます。このため動きベクトルセンサは無視の目1ではなく、虫の目の欠点対策とします。
露光時間の異なる互いに隣接した画素ブロック間の差分で動き検知出来て、差分と微分で動きベクトルも簡単に取得出来ますのでますので、低感度・低解像度の課題は簡単にクリア出来そうですネ。 露光時間の異なる互いに隣接した画素構造のセンサはHDRセンサ(画素加算)として世の中に存在します。
2023.01.19
2016.9月のHP開設以来、6年4ヶ月でアクセス数が40万件を突破しました。多くのアクセスを頂き感謝申し上げます。HPの開設以来、毎月(77ヶ月連続で)インフォメーションを更新しておりますが、更に充実したHPを目指していきます。
動きベクトルの簡易出力の特許(無視の目)が(出願から7ヶ月で)特許登録されましたので、国際特許出願(PCT出願)も独力で行いました。(少々旧聞ですが)
動きベクトル取得にはリアルタイム高速画像処理が必要なため、膨大な電力が必要と言われていました(カメラ開発会社社長談)。本知財は、長時間、短時間露光画素から構成されるHDR機能(積分)を有するイメージセンサを用い、画素差分で動きを判定し、差分信号と微分信号との論理積と論理和を取ることで、動きベクトルを取得する方法です。
イメージセンサの出力回路に差分回路と積分回路を追加するだけで動きベクトル出力(動きの方向を色で、速度を幅で表示できる)が得られ、消費電力はイメージセンサの駆動だけで済み、バッテリー駆動が可能となります。差分回路で得られる動き輪郭ブロックの発生頻度分布から動体の形状と位置も分かります。ここで重要なことは画素差分で背景の静止画が消えてしまい、センサから出てくる情報量が大幅に減ることです。
イメージセンサの最大の欠点は画を出すこと(膨大な画像情報を処理する必要が生じる)との信念を基に提案したものです。詳細は技術のページをご覧ください。画が出るイメージセンサしか作ってこなかった現役時代の大いなる後悔(反省)に基ずくモノです。
イノベーションジャパン2022が10/31で完了しました。期間中175件のアクセスを頂き、誠に有難うございました。
ビジネスマッチングのスタートアップ・中小企業展示(58社)に出展させて頂きました。NEDO始め、お世話になった関係者に深謝します。
今年もNEDOイノベーション・ジャパン2022にオンライン出展しました。タイトルは「AI(Anti-Imaging)カメラで情報量・ストレスを減らし、AIのシステム負荷を軽くする」です。添付資料の表紙を添付します。
10/4より公開され、下記サイトのNA-013で、出展分野はAI・IoT(全58件)です。
ビジネスマッチング | Innovation JAPAN2022 (jst.go.jp)
技術の概要としては、
「IoTやAIの情報の入力手段として、通常のカメラで撮像した映像情報をベースにせず、動き情報をベースにして大幅に情報量を減らし、システム演算負荷の軽減、省エネ化を図るカメラシステム構想を提案している。具体的には、露光時間の異なる画素間の差分情報を基に、動きの輪郭情報を取得し、動きベクトルを簡単に求め、動き物体の特徴点を簡易システムで出力して更に情報量を減らす。また目に見えない小さいカメラ(ウエハレベルピンホールカメラ)の知財を有しており、世界最小・最少情報量カメラ概念を提供する。カメラの存在によるストレス、画像を撮られるストレス、画像処理の演算ストレスを全て減らした、IoTの情報入力手段を提案したい。」 としました。
Anti-Imagingその1は、「特定領域の動き以外画が出ない」鳥の目で、Anti-Imagingその2は、「動きの本質情報以外画が出ない」無視の目で、Anti-Imagingその3は、「小さすぎて見えない」虫の目に、該当します。Anti-Imagingで役立つ少量データのみを取得し、IoTの課題である情報量の多さ(5Gや高速AI画像処理が必要となる)を解消することを目指し、膨大な画像情報を処理するアルゴリズム勝負から、必要な情報のみを取得するセンシング勝負に持ち込みます。
9/6付けの日経Xtechには、SONY様が「画像出さない」イメージセンサに突破口というタイトルの記事が掲載されていました。「画像出さない」ってAnti-Imagingみたいですネ!
ソニーG、「画像出さない」イメージセンサーに突破口 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
これはイメージセンサとデータを処理するロジックチップを積層し、その場でデータを分析して、対象物の有無や分類といった結果だけ出力するAI(Artificial Intelligence)カメラの万能センサです。記事には、AI(Artificial Intelligence)カメラと書いてありましたが、「画像出さない」ってAnti-Imagingみたいなので、「AIからAIへ」をSONY様が謳ってくれることで、ロジックチップを搭載せず動きだけに着目した、弊社の「画が出ない」センサも、少しは名前が売れたら良いですネ!。
添付資料のタイトルにはAIが2回もあるので、本来ならAIの分野ですが、本来のAIとは全然関係が無いので、IoTの分野に申し込みました。タイトルが気に入っているので、神奈川県のマッチングテーマにも申し込むも、やはり不採択でした。やはりタイトルがマトモでないとダメか?
「イノベーション(AI)を使って‥」ではなく、「イノベーション(Anti-Imaging)を作って‥」と、Creating Innovationを目指したいのだが。日本が昔強かったLSI(Large Scale Integration)にあやかり、LSI(Large Scale Innovation)で日本(Japan)の復活を!と、Innovation Japanに相応しい言葉で締めました。零細ベンチャーでありながら、目指していることはだけは壮大。